NISAの非課税枠200万円への拡大を歓迎するが・・・

非課税枠の拡大により貯蓄から投資の流れが加速するか

NISA(少額投資非課税制度)の非課税枠を拡大する案が検討されているらしいです。

2014年1月からスタートしたNISAですが、現在は年間の非課税枠は100万円までとなっています。これを年間200万円まで拡大するというのが今回の案です。

非課税枠の拡大には賛成です。先日、NISAはスタートから半年で総投資額が1兆円を突破したという報道を耳にしました。確かに滑り出しは上々ですが、日本国民の貯蓄総額は約800兆円あります。まだまだ「貯蓄から投資へ」の流れは始まったばかりと言えるでしょう。

非課税枠の拡大はこの「貯蓄から投資へ」の流れを加速させることができます。もうすでに非課税枠100万円を使い切ってしまったが、もっと応援している国や企業に投資したいという方は大勢いるのではないでしょうか。その方々にとっては願ってもない案だと思います。

しかしこの非課税枠の拡大にはデメリットもあります。

考えてみてください。現在の年間投資限度額100万円を月々に直すと83333円。月に8万円以上もの資金を投資に回せる方というのはかなりお金に余裕がある層ではないでしょうか。20代や30代の若い層でこれだけの資金を投資に回せる方はごくわずかでしょう。現にNISAへの総投資額のうち約65%が60歳以上に偏っています。

よってこの非課税枠200万円への拡大はいってみれば比較的裕福な高齢者や富裕層への減税です。

若い方々のためにNISA制度の恒久化が最も重要

私は決して富裕層への減税を否定しているわけではありません。比較的お金に余裕がある層の方々が投資をしていただくことによって国や企業に資金が回っているという事実があるからです。

しかし私はあまりお金に余裕がないとされる20代、30代の方々にもっと投資をしてもらいたいと考えています。

20代、30代の内からしっかりと長期投資をすることによって安定した資産を築けます。若いうちからしっかりと投資によって資産形成をするという文化が日本にはありません。この文化を作っていくことこそ日本が長期的に成長する原点となるのです。

この文化の形成を後押しするのはNISAです。そして、この文化の形成を後押しするのは非課税枠の拡大よりもむしろ制度の恒久化です。

現在10年間とされている期間を恒久化することによって、経済的に余裕がないとされる若い方々の長期投資をサポートしていくことができます。年間の投資額はそこまで多くはないかもしれませんが、20年、30年と運用をしていけばしっかりと資産形成ができるだけでなく、市場に大きな資金が流れ、経済成長の足がかりとなるでしょう。

非課税枠の拡大も良いですが、政府には是非NISAの恒久化を検討していただきたいと思います。

(NISAの仕組みについてはこちらをご覧下さい。)



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