アベノミクスは失敗ではなく成功までの道半ば! 見当違いの批判に注意!


<出典 : http://www.co-media.jp/article/5791>

衆議院の解散総選挙も決まり、今後の日本経済が争点の一つとなるため、今回はあえて意見の分かれる話を書こうと思います。

2012年末に第二次安倍内閣が発足して以来始まった政府の経済政策「アベノミクス」ですが、皆さんご存知の通り、アベノミクスは「金融緩和」「財政政策」「成長戦略」の三本の矢で成り立っています。

よく野党やマスコミから、賃金があまり伸びておらず、国民の暮らしがちっとも良くならないので「アベノミクスは失敗だった」などという批判が聞かれますが、この「失敗」という言葉には大きな疑問を抱かざるを得ません。

おそらく、この段階でアベノミクスを「失敗」と位置づけている人は、今後誰が政権を取ろうと決して暮らしが良くなることはありませんし、ましてやお金持ちになることは絶対にないでしょう。

これからその理由を説明していきます。

デフレは「茹でガエル」の状態

日本はバブル崩壊以降、長年デフレに悩まされており、景気を回復させるためにはまずはこのデフレを脱却しなければいけません。

デフレはモノの値段が下がっていくことで、アベノミクスを批判する人たちの中には、「庶民にとってはむしろデフレの方が有難い」、などといったとんでもない勘違いをしている人もいます。

デフレは、みんながお金を使わない→モノが売れない(モノの値段は下がる)→企業が生産を縮小する→賃金が下がる→みんながさらにお金を使わなくなる、といった悪循環を産み出し、どんどん経済を萎縮させます。

カエルはいきなり熱湯に放り込んでもすぐに逃げ出しますが、カエルが入った水の温度を徐々に上げて行くと、カエルは水の温度がいつのまにか上がっていることに気づかず、茹で上がって死んでしまいます。

デフレはこの「茹でガエル」の状態で、私たちが気づかない間にどんどん消費が減り、賃金が下がり、挙句の果てには仕事がなくなって失業率が激増してしまいます。

リーマンショック後から民主党政権時代はまさにこの状態で、経済はどん底でした。

もし2012年に政権交代が起こらず、民主党政権が今まで続いていたら、もはや日本経済は悲惨な状態になっていたことでしょう。

景気が悪い時は金融緩和、財政出動がセオリー

アベノミクスを「失敗」と位置づける人は、まず金融緩和と財政出動を批判します。

金融緩和とは、市場に出るお金の量を増やしてモノの値段を上げたり、金利を引き下げて資金調達を容易にし、設備投資や賃上げなどを促す政策で、財政出動は政府がインフラ投資などに大規模にお金を使う政策です。

いずれも、不景気時の景気刺激策として効果的な政策で、アメリカもリーマンショック後に大規模な金融緩和と財政出動を行って景気を回復させました。

アベノミクスという名前がついていると安倍政権が考え出した政策のように思うかもしれませんが、景気が悪い時に中央銀行が金融緩和、財政出動をするのはいわば「当たり前」のことで、長年デフレに悩まされている日本が大規模に金融緩和、財政出動をするのは全くのセオリー通りです。

金融緩和の反対は金融引き締め、財政出動の反対は緊縮財政ですが、これらは景気が加熱してきた時にバブルを防ぐために行う政策で、もし不景気時に行えばますますデフレを加速させる完全な愚策となります。

2012年末当時、日本がデフレ、かつ不景気だったのは明らかで、この状態での大規模金融緩和や財政出動が「失敗」だったというのは完全な経済オンチと言わざるを得ません。

(安倍政権の経済政策で唯一大きな失敗だったのが消費税の8%への増税で、消費税の増税は緊縮財政に当たるため、これによって景気を大きく冷え込ませてしまいました)

成長戦略は道半ば

次にアベノミクスの批判にはこの成長戦略が不十分との声が多く聞かれます。

確かに私もこの意見には賛成で、アベノミクスは成長戦略が今ひとつ軌道に乗らず、他の二本の矢に比べて遅れをとっているのが原状です。

既得権益を打破する規制緩和や、ロボットやIoTなどの先端技術を活用した働き方改革など、硬いは山積みで、成長戦略はこれからが正念場でしょう。

ただ、規制緩和や新技術の活用は誰が政権を取ろうと、そうそうすぐにできるものではないということも頭に入れておかなければいけません。

規制緩和は大切だとは思いますが、一つの規制を緩和するためには大きな既得権益層と戦わなければいけず、長時間の調整や駆け引きを経てようやく成し遂げることができるのです。

成長戦略の中でも安倍政権になって以降成果が出てきている分野も数多くあり、「失敗」ではなく「道半ば」という表現が正しいのではないかと思います。

賃金が上がるのは最後かつ緩やか!

アベノミクス批判派には、「私たち庶民の賃金が全然上がらなかったからアベノミクスは失敗した」、という方がいますが、この意見も間違っています。

というのも、不景気の状態から徐々に景気が良くなっていくフェーズでは、賃金が上昇するのは最後の最後かつ緩やかなペースとなるのが普通だからです。

金融緩和、財政出動を伴った景気回復局面では、まず期待感から株、そして低金利政策によって不動産価格が上昇します。

その後、企業が儲かることによって新たな設備投資や生産の拡大が進み、雇用改善、賃金上昇と繋がっていくのです。

アベノミクス批判派は始めの頃、「大企業だけが儲かって雇用は全く改善していない」という批判していましたがその後有効求人倍率は上昇、数年前は「雇用は増えたが非正規ばかりが増えていて正社員は減っている」という批判に変わりましたがその後正社員の有効求人倍率は1倍を超えました。

そして今は、「雇用は改善したが賃金が増えていない」といいます。

各企業が人手不足に悩まされている今、少しでも優秀な人材を確保するためには賃金は上げざるを得ない状況まで来ており、今後緩やかにではありますが賃金は上昇基調をたどっていくことになると思います。

やはりアベノミクスは失敗ではなく「道半ば」なのです。

賃金上昇を待つだけでは生活は苦しくなる!

とはいえ日本はもはや成熟国家であり、今後大きな経済成長は期待できず、今後は少子高齢化といった難題ものしかかってくることとなります。

たとえ今後アベノミクスによって景気が回復したとしても、全ての国民が豊かな生活を享受することはもはや不可能であり、豊かになりたいならば自分で行動をしなければいけません。

先ほどもいったように、企業からの賃金のみを収入としている人は、幾ら政府が経済対策を行った所で、景気回復の恩恵を受けるのは最後の最後です。

これはアベノミクスが悪いのではなく、資本主義経済とはそういうものなのです。

政府が末端の庶民にお金をバラまく政策は、最終的には国の経済を疲弊させ、全ての国民が貧乏になってしまうというのは、世界の社会主義国家を見れば分かると思います。

資本主義国家日本で生きている限り、政府を批判するのではなく、自分で考え、景気回復の恩恵を少しでも多く受けれるような行動をしましょう。

景気回復の恩恵を受けるには投資が一番!

私たち庶民が景気回復の恩恵を受ける一番の方法は、やはり株式や投資信託へ投資をすることだと思います。

現に、2012年末から株価は大きく上昇しており、しっかりと考え、投資をしてきた人達は、程度の差はあるものの、この数年間でそれなりの恩恵を受けてきたはずです。

「投資なんて金持ちがするもので私たち庶民にはなんの恩恵もない」などという批判も聞こえますが、投資は金持ちがだけするものではありません。

現在はネット証券なども普及し、少ない手数料で少額からでも投資ができる環境が整っています。

また、政府は富裕層ではなく私たち一般庶民のために、毎年120万円の投資金額の利益を非課税にする「NISA」という制度も整えてくれ、私たちに投資を促す努力もしてきました。

少し考えれば、NISAは金持ちのための政策ではなく、日本人で一番分厚い中間層の人に一番恩恵がある制度であることは分かりますし、アベノミクスの本質を理解し、しっかりと投資をしてきた人達の生活は多少なりとも豊かになったでしょう。

逆に、ここまで政府がお膳立てをし続けてくれたにもかかわらず、「アベノミクスは失敗した」といって批判ばかりしていた人こそ、自分からは行動せず、景気回復の恩恵をあまり受けることができなかったのではないでしょうか。

おそらくこのような人は、誰が政権を取ろうと批判を繰り返し、今後も決して生活が豊かになることはないのでしょう。

景気回復の恩恵は自分でつかみにいこう!

批判はされつつ、2012年末から日本経済は緩やかに回復し続け、景気拡大の期間はいざなぎ景気を抜いて戦後2番目の長さとなりました。

日本のGDPもプラス成長が続いており、景気が回復しているという事実は紛れもありません。

ただ、その恩恵を受けることができていない人が多く、その中の一部の人達が「アベノミクスは失敗した」という考えを持ってしまうのでしょう。

景気回復の恩恵は自分でつかみに行かなければいけません。

「大企業ばかりが儲かって私たち庶民にお金が回ってこない」などという批判をしている暇があれば、その大企業の株式でも買えばどうでしょうか。

これから賃金の上昇も緩やかに進んでくるとは思いますが、今後、景気回復の恩恵を自分でつかみに行った人と、ただ賃金が上がるのを待っていた人で2極化がさらに進むでしょう。

ここまで読んでいただいた方には、是非アベノミクスを批判するのではなく、アベノミクスの果実を自分でつかみにいくという姿勢を持っていってほしいと思います。



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