テーマ型の投資信託を買ってはいけない

投資信託の設定時がその分野のピークである

今現在の流行りのものに投資する「テーマ型の投資信託」には手を出してはいけません。

テーマ型の投資信託は、現在上り坂の産業、分野に限定した銘柄を選んで買っていきます。当然その産業、分野が下り坂に転じた時、あっという間に価格下落への道をたどることになります。

2000年頃、ITブームに乗じて様々なIT専用投資信託が登場しました。当時、IT関連の銘柄は急騰を続けており、みんなが「ITはまだまだ伸びる」といい、多くの資金が集まりました。しかし、結果はITバブルの崩壊とともに投資信託の基準価格は暴落し解約者が殺到、多くの投資信託が繰上償還(満期の前に運用が中止されること)となりました。

また、エコファンドや女性応援ファンド、被災地支援ファンドなど、耳障りの良い投資信託にも注意が必要です。

これらの投資信託は、さほどお金を増やすことに関心がなく、純粋にこれらの分野を応援したい方々を中心に資金が集まりやすいです。しかし、これらの投資信託は名前と中身が全く一致していないものもあります。ひどい場合は、耳障りのよい名前を使って資金を集め、購入時手数料を稼ぐだけ稼ぎ、その投資信託が駄目になってくると、また次の投資信託に乗り換えさせ、さらに購入時手数料を稼ぐなんてこともあります。

投資信託は様々な分野に分散されてこそ価値がある

基本的には、どんな有力なテーマであっても市場でそのテーマが注目される時間はそんなに長くはありません。IT、環境、水、食料、クラウドコンピューティングなどこれまで一時的に注目されては消えていったテーマがいくつも存在します。テーマ型の投資信託は設定された時が市場のピークであり、その後は衰退に向かっていくというパターンが圧倒的に多いです。

また、そもそも投資信託のメリットとして分散効果が挙げられます。ある分野に集中的に資金を集めるテーマ型の投資信託は、メリットであるはずの分散効果を発揮できていません。投資信託で分野を限定すること自体まったく不必要なことなのです。

テーマ型の投資信託は、テレビや新聞等のメディアで注目が集まるころに始めて大量に設定されます。しかし、その頃には、株式市場ではすでに旬を過ぎているといって良いでしょう。

今伸びている産業、分野を扱った投資信託は、販売会社としては非常に売りやすい商品であり、銀行や証券会社の窓口ではテーマ型の投資信託のパンフレットなどを多く目にします。今伸びている、今売れているといった理由で安易にテーマ型の投資信託に飛びつくことのないようにしましょう。



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